今大会を沸かせる中口・石原の両右腕がチームの看板だ。エースの中口投手は、柔らかな腕の振りからＭＡＸ130�`の速球を繰り出す豪腕投手。その球威に加え、持ち前のマウンド度胸で打者に向かっていく姿勢がいい。もう一人の右腕石原投手もストレートのキレが十分で、低めに決まると相手打者は簡単に手が出ない。力で押すかと思えばカーブを低めに決め空振りも取れる投球が冴える。二人とも完投能力があり優勝戦での先発の予想は難しいところだが、大会終盤では主に石原投手が先発し中口投手が抑えに回るパターンが多く見られた。Ａｓｈ必殺の必勝リレーが出来つつある感じだ。	▲今大会わずか１失点と抜群の安定感を誇るＡｓｈの２枚看板 中口投手（左）、石原投手（右）
上位から下位まで切れ目がなく、機動力も使えるオーダーはまさに気が抜けない。特にこの強力打線の中で光るのは核弾頭の田中選手だ。今大会抜群の高打率を誇るだけでなく勝負強さも併せ持つ。準々決勝のＴＯＯＬＳ（荒川区）戦ではそれまで無失点を続けてきたＴＯＯＬＳ・藤本投手から右越え２ランを放つなど頼れる存在だ。１番にしてＡｓｈ打線の要でもある。またＡｓｈ攻撃陣は、強打のチームにありがちな強引なバッティングは見られず、センターを中心に基本に忠実なバッティングが目立つ。長打も多いが球に逆らわない打撃がチームに浸透。打線のつながりが高い得点力の源となっている。今大会４番に座った白鳥選手は好機に強いスラッガー。前後を固める富樫、南選手も長打力があり頼れる存在だ。下位打線も細田、鈴木選手と出塁率の高い選手が多く、主軸に劣らぬ勝負強さを発揮する。	▲頼れる主砲白鳥選手（左）とリードオフマン田中選手（右）
今大会トップクラスの投手力・攻撃力を兼ね備え、大会前から優勝候補の筆頭に挙げられた総合力は本物。チーム内での競争も活発で、分厚い選手層を誇る。エース中口投手を筆頭とする投手陣は、いずれも球威抜群で失点を許さずここまで相手に与えた得点はわずか１点。攻撃力も１番田中選手とクリーンアップを中心に穴がない。守備力も内野陣を中心によく鍛えられた選手が揃う。またＡｓｈナインは何よりどんな試合展開、作戦にも対応できる柔軟さを持っているのが大きい。ゆえに今大会７試合中４試合を５点差以上で勝利するなど圧倒的な実力を見せつけている。	▲投打に充実の戦力擁し、念願のタイトル奪取を狙う