何といってもエース大根原投手の存在が大きい。最速130�`近くのストレートを内外角に投げ分け打者を圧倒する本格派。スライダー、カーブのキレもよく、柔軟性のある投球ができるのが強み。高校時代からマウンド経験も豊富で度胸も満点だ。またその独特な間合いから投げ込む投球フォームは個性的で、東京ドームでも注目を集めそうだ。控えには本格派左腕の山下投手。クロスファイヤー気味に投げるキレのある直球に鋭く曲がる変化球が武器。４回戦の和名ヶ谷フレンズ（松戸市）戦では先発し勝利投手になるなど高い潜在能力を示した。どんな場面でもマウンドを任せられる安定感がある。	▲左右の本格派がＧＬＡＲＥ'04のマウンドを支える 大根原投手（左）、山下投手（右）
個々のレベルが高く、どこからでも点が取れる重量打線が自慢だ。今大会ここまで大会を代表する好投手を次々攻略した強打が光る。１番井口選手は選球眼が良い攻撃的核弾頭。２番を打つ左のスラッガー丸木選手は、３回戦のＧＲＯＷＴＨ ＣＲＥＷ（練馬区）戦で豪腕川添投手から２本のアーチを放つなど長打力十分で、一振りで流れを変える力を持つ。クリーンアップも強打者揃い。３番埴谷選手はプロからも注目を浴びたスラッガー。その強打に加え俊足と左右に打ち分ける打撃センスで初回から相手投手をかき回す。４番及川選手は鋭いバットスイングで野手の間を抜く。５番大根原選手もミートセンスが抜群な強打者。また６番山崎選手は準々決勝で２本の本塁打を放つなど、今大会大当たりのラッキーボーイ的存在だ。下位打線も侮れない。田中、矢端、仙北谷選手らにも長打力があり、相手投手は気を抜けない。	▲重量打線の主軸を張る山崎選手（左）と及川選手（右）
今大会の各試合での攻撃ぶりが示す通り打撃が看板。だが投手力、守備力も高くバランスが取れている。１試合平均５点を挙げ打ちまくった攻撃力は抜群だ。どんな投手からでも長打を放てる力強さが際立つ。また強力な打線に目を奪われがちだが、センターラインを中心とした堅実な守備力も見逃せない。どんなゴロでも簡単に処理する内野の安定感はエース大根原投手にとって心強い。機動力はさほど突出したものは見せないが、破壊力抜群の主軸が控えているため、無理する必要はさほどない。むしろ小細工なしの攻撃陣がツボにはまったときの攻撃が、相手にとっては脅威となるだろう。	▲小細工なしの圧倒的破壊力を武器に、頂点へ挑む