栄冠目指し16チームが生き残りを賭ける
8強入りへ本日5回戦
▲スーパーボウル・川鍋投手 vs 強打のGLARE'04打線
▲佐川千葉下し注目集まるTNC vs 2冠を狙うヤンキース
 夢の西武ドーム進出を目指す第11回アークカップ関東草野球選手権大会は、3日までに参加256チームが16チームに絞られ終盤戦に突入。明日7日(日)は勝ち残った16チームによる5回戦8試合が行われる。
 今大会は毎週のように台風や秋雨前線の影響で中止・順延が相次ぐ中、ようやくベスト16が出揃った。しかしここまでは春の優勝チームAsh(柏市)や大会3度目の優勝を狙ったV候補の筆頭・佐川急便千葉(船橋市)が敗退するなど波乱含みな展開を見せている。そんな優勝の行方が混沌とする中、これからいよいよ勝ち上がったチーム同士の激しい潰し合いが繰り広げられる。大会中で最も苦しく、勝負ところと目される5回戦をいかに勝ち抜くかが優勝戦進出へのカギとなりそうだ。


選手の皆さん、

ベスト8までいよいよあと1勝!

どのチームも全力尽くして

最後までファイト!!



VS
(北区) (千葉市)

 ともにサンスポ優勝経験のある伝統チーム同士の対戦。瀧野川信用金庫はこれまで大会を沸かせてきたエース平井投手が故障。今大会一度も登板できない非常事態だったが、そこは右腕石原投手を軸に勝負強い野球で勝ち上がってきた。4回戦では強敵のバケラッタ(牛久市)との一戦を1点差でしのぎ切るなど強い瀧信が帰ってきた。今回勝ってベスト8進出となれば、強豪瀧信のイメージからは意外と思われるかもしれないが優勝した第5回大会以来3年ぶりとなる。対する高洲サタンズはここまで無失点の強力投手陣を中心にこの試合も守って勝機を見い出したい。



VS
(立川市) (港区)

 投打ともに好調なFsが優位。故障で離脱していたサイドハンドのエース川島投手が今大会から復活。川島投手は落ちる変化球を武器に、走者を得点圏に置いてからしぶとい。打線も強打者佐々木選手を中心に今大会初戦からつながりがあり、準優勝した昨春の勢いが戻ってきた感じだ。一方の西松建設は、ここまで右の本格派川嶋投手を軸に全員野球で快進撃を見せてきた。攻撃面でも走者を出してからの勝負強さが随所に光っている。好調な3番犬飼、今大会初登場予定の4番服部選手を中心にFs川島投手の立ち上がりを攻めたい。



VS
(新宿区) (立川市)

 ともに今大会でもトップクラスの攻撃力を持つ強豪同士の対決。この両チームは今春の大会の4回戦で一度対戦。その試合は互いに本塁打を打ち合う激しい打撃戦の末4-4の引き分け、抽選の結果とらひげに軍配が上がった。よって春の再現となるこの試合で両チームとも完全決着を試みたいところ。とらひげはここまでの4試合で31点、立川クラブ八丁会も22点を奪うなど、ともに打線の破壊力は抜群。よって好右腕のとらひげ・白崎、立川クラブ八丁会・別府投手とも相手打線を1、2点に抑えるのは難しいだろう。



VS
(台東区) (稲敷郡)

 浅草魂・小池、GEN UNITED・永嶋、双方のエースとも調子が良い。小池投手はここまで直球とカーブ、シンカーの組み立てでコーナーを巧みに突く投球が光る。先日の3・4回戦のダブルヘッダーでも2試合連続で完封勝利を収め、今大会勢いに乗りそうな雰囲気だ。一方のGEN UNITED・永嶋投手も1・4回戦の2試合の登板ながら無失点の好投。内角を強気に攻める直球は威力十分だ。投手力はほぼ互角。クリーンアップ中心に得点力のある攻撃、堅い守備。似通ったチーム同士の1点を争う好ゲームが予想される。



VS
(足立区) (世田谷区)

 春準優勝のGLARE'04と高いチーム力で勝ち上がってきたスーパーボウルの楽しみな一戦。ともに本格派エース、GLARE'04・大根原、スーパーボウル・川鍋の両右腕をどう攻略するかが勝敗を分ける。GLARE'04はここまで序盤戦はメンバー不足からやや苦戦を強いられていたが、先日の4回戦の吉岡クラブ(川口市)戦は投打に歯車がかみ合い完勝した。春に炸裂した長打攻勢の主力選手も復帰し、この試合も好投手川鍋投手に襲い掛かる。スーパーボウルも力投の川鍋投手同様、打線も下位まで切れ目がなく強力だ。ともに投手力は十分だが2、3点をめぐる争いになりそうだ。



VS
(柏市) (文京区)

 上位進出の常連・名門レジェンドと屈指の豪腕四ノ宮投手擁する蠍の楽しみな初対決。レジェンドは飯村、坂本兄弟らの上位が好調で打力ではやや優位に立つ。この試合も球に逆らわず右打ちを心がけて好投手を攻略したい。投手陣もエースの春山投手と小気味の良い投球で制球力のある大野投手らをそろえ場面によっては継投する。蠍は大黒柱の四ノ宮投手が今大会も力投を続ける。速くて重い直球の威力は健在だ。あとは蠍打線がいかにこの四ノ宮投手を援護できるかに勝敗のすべてがかかっているといっていいだろう。



VS
(荒川区) (世田谷区)

 5回戦注目の好カード。大会屈指の右腕・ヤンキースの土屋投手とTNCの打線の攻防が試合の大きなウエートを占める。両者とも力と技のバランスが取れており、好試合が期待できそうだ。土屋投手は先日の3回戦、強豪の醍醐製作所グーフィーズ(練馬区)と息詰まる投手戦を制しその勢いをそのままに勝ち上がってきた。MAX135`近くのスピードと切れのある変化球は、本調子時には手が付けられないほどの迫力がある。4回戦で優勝候補の筆頭・佐川急便千葉(船橋市)を下したTNCは、打ってよし走ってよしのスキのない攻撃を仕掛けてくる試合巧者。豪腕土屋投手からどのように得点を奪うのか注目したい。



VS
(松戸市) (柏市)

 上位から下位まで切れ目のない打線が自慢の鬼丸ルーキーズと和名ヶ谷フレンズの左腕藤森投手との対決。鬼丸ルーキーズは2回戦の強敵朝日信用金庫(台東区)との一戦を、初回からいきなり4連打を浴びせるなど強打で打ち勝った。この試合も先取点を奪って藤森投手の出鼻をくじきたい。一方の和名ヶ谷フレンズは、ここまでエース藤森投手の優勝当時を思い出す力投と少ないチャンスを確実に生かすしぶとい野球で勝ち上がってきた。投手力は和名ヶ谷フレンズに分があるが、3・4回戦連投の藤森投手の疲れが気がかりだ。