6.19 (日) 準決勝
試合速報



準決勝第2試合

VS
(習志野市) (柏市)

▼2回裏、6番藤崎選手が目の覚めるような強烈な先制弾をレフトスタンドに叩き込む (囲みは藤崎選手を迎えるAshベンチ)
▲同点に追いつかれた直後の4回、Ashがすぐさま突き放す(左上) 勝利に沸くAshナイン(左中) 3年前同様、またもドーム目前で敗れ去ったバブルス(左下)

▼惜しくも本塁タッチアウトで勝ち越しを逃し、勝機を逸したバブルス 3年前の第6回大会同様、またもドーム目前で涙を呑んだ
▲4番北地選手がエンドランを決め1-1の同点に(左上) 最後まで声を張り上げ檄を飛ばすバブルスベンチ(左中) ピンチにナインがマウンド上に集まる(左下)

準決勝
6月19日(日) 第2試合 1 2 3 4 5 6 7
習志野バブルス (習志野市) 0 0 0 1 0 0 0 1
Ash (柏市) 0 1 0 2 0 0 × 3


○Ash・細田主将
2年連続での東京ドーム出場に、「今日は試合前から過去にないくらい気合が入っていました。競った試合にはなると思っていましたが、2回の藤崎のホームランでみんなの肩の力が抜けたように思います。4回にも長打が続き今大会にはあまり見られなかった長打で点数が取れて助かりました。東京ドームでは昨年は勝たせてもらいましたが、また今年は新たな気持ちで臨み、2年連続優勝を狙いたいですね」

○Ash・鈴木選手会長
「とにかく勝てて嬉しいです。今日はどんな形でもいいから勝つことだけを考えて試合に臨みました。相手の習志野バブルスさんは機動力もあるいいチームということでしたので、こちらも走り負けないようと思っていたのですが、うちにはあまりない長打攻勢で点が取れました。自分としても意外な形でした。東京ドームでも今まで通りの野球を展開して、ぜひ大会最多タイに並ぶ2回目の優勝を果たしたいですね」
明暗分けた4回の攻防 Ashが粘る習志野バブルスの反撃を抑え、2年連続で優勝戦にコマを進めた。初回に無死2塁のチャンスを逃したAshだったが、2回裏1死から6番藤崎がレフトフェンスを高々と超える特大アーチを放ち1点を先制。しかし追いかける習志野バブルスは4回に反撃を見せる。この回先頭の1番小林が右中間を破る2塁打を放ち出塁すると、内野ゴロの間に3塁へ進み1死3塁と絶好の同点の好機をつかむ。続く3番木内は死球。直後にすかさず2塁へ走り1死2・3塁と今度は一打逆転の場面を作る。ここで迎えた4番北地のとき、習志野バブルスはエンドランを敢行。これが見事に決まり、3塁ランナーの小林が生還し試合を1-1の振り出しに戻した。さらに1死1・3塁とチャンスが続いた習志野バブルス。次打者5番今井の時、1塁ランナーの北地が2塁へ走り、捕手の送球がセカンドへ投げられた瞬間、3塁走者の木内が本塁へスタート。Ashも懸命のバックホームを見せ、本塁上で際どいクロスプレーになるが、送球のほうが間一髪早く本塁寸前でタッチアウト。習志野バブルスは惜しい逆転のチャンスを逃した。しかし追いつかれたAshはその裏すぐに突き放す。1死から5番南がサード前にうまく転がる内野安打で出塁すると、続く先ほどの打席で先制ホームランを放った6番藤崎が今度はセンターの頭を軽々越える特大の2塁打を放ち、1塁走者南が一気に本塁に還り勝ち越し。さらに1死2塁から続く7番前田が今度は左中間を破る2塁打を放ち、2塁走者藤崎が楽々ホームイン。3-1とリードを広げた。2点を追いかける習志野バブルスは最終回、先頭の木内が執念の内野安打で出塁し、無死1塁と最後の反撃を見せる。ここで迎えた4番北地の当たりは3塁を襲う痛烈な打球。しかしこれを3塁者が好捕し5-4-3のダブルプレー。続く5番今井が右中間を破る2塁打で続いただけに、惜しいプレーとなった。結局、習志野バブルスの最終回の攻撃は無得点に終わり、Ashが3-1で逃げ切った。 
○Ash・藤崎選手
この日特大の先制アーチを含む長打2本で存分に存在感を見せつけ、元プロ野球選手の面目躍如の大活躍に、「とにかくチームが勝ててホッとしています。ホームランは出来すぎです。このチームには高校時代からの先輩が多く、プレッシャーが大変でした。いやな緊張感でしたね。ドームはイースタンでやって以来なので、久々に行ってみたいですね」と笑いながら話してくれた。

習志野バブルス松永監督
開口一番、「残念です」と力なく口を開くと続いて、「4回のチャンスにひっくり返していれば流れは変わったと思うのですが・・・ 今大会はみんなの底力でここまで来て、ここ近年は不甲斐ない成績が続いていたので、ベスト4に残れて一応の満足はしていますが、あと一歩のところでドームを逃したことは本当に残念でなりません」と重ね重ね悔しさをにじませながら話してくれた。
習志野バブルス北地選手
「悔しいですね。東京ドームには何としても行きたかったので本当に悔しいです。今日は相手投手が良かったので、次の打者につなげるように心がけて打席に入りました。準決勝に来て打線にいま一つつながりがなかったのが残念です。今大会を振り返ると、自分にいい場面で回してくれたみんなに感謝したいです。また次に向けて頑張ります」