栄冠目指し32チームが生き残りをかける
8強入りへ本日、正念場の4・5回戦


 夢の舞台・インボイスSEIBUドームを目指す第13回アークカップ関東草野球選手権大会は、10月30日までに参加256チームが32チームに絞られ中盤戦に突入。11月3日(祝)は、勝ち残った32チームによる4・5回戦24試合が行われる。今大会は昨秋同様、毎週のように降る雨天の影響で日程も3日間の中止・順延となった。よって、先週ようやくベスト32が出揃うなど天候に悩まされる大会となっている。

 そういった中、ここまでの大会の展開を振り返ると、今大会は優勝候補と見られていた強豪が軒並み早い段階で姿を消すなど、波乱の多い展開となっているのが特徴だ。昨秋準優勝の蠍(文京区)が初戦で、同じく昨秋優勝のとらひげ(新宿区)は2回戦で、春の覇者Ash(柏市)が3回戦で敗れるなど、近年の上位陣が総崩れの状態となった。また、春のベスト4の習志野バブルス(習志野市)や同じくベスト4で強打が自慢の四ッ葉倶楽部(さいたま市)もここまでに姿を消すなど、先の読めないサバイバルの様相を呈してきた。

 そんな優勝の行方が混沌とする中、勝ち上がってきた顔ぶれを見ると、優勝経験があるのは
佐川急便千葉(船橋市)の1チームのみ。準優勝経験チームはレジェンド(柏市)GLARE'04(足立区)の2チームと例年よりやや少ない数となっている。それだけ新鋭チームが台頭しているということだが、今大会は特に足立区勢の活躍が目立っている。春にも活躍した山光ブルーレイズ(足立区)をはじめ、試合運びのうまい足立ホークス(足立区)、強力打線を擁する蔵星(足立区)など、どのチームも上位に勝ち進めるだけの戦力を持っている。また、強豪を連破して勝ち進んできた朝日信用金庫(台東区)ビコークラブ(さいたま市)、投手力が安定している浅草魂(台東区)CHOTTO CHIGAUZO(新宿区)岬クラブ(夷隅郡)なども実力は十分だ。そんな中、優勝争いを予想すると、強豪チームが多く倒れている中で安定した戦いぶりを見せている名門・佐川急便千葉がやはり軸になるだろう。その佐川千葉をGLARE'04、好投手土屋を擁するヤンキース(世田谷区)、往年の底力が復活し春の優勝チームAshを下したJet's(世田谷区)あたりが追いかける展開になりそうだ。その他にも、初出場ながら投打に力のあるRoad(江東区)、総合力の高い野球で豪快な勝ち方を見せている岩和田ブルーサンダース(夷隅郡)、春もベスト16まで勝ち進み今度こそのベスト8入りを目指しているジョルターヘッズ(新宿区)などの戦いぶりにも注目したい。また、人気の極楽とんぼ・山本圭壱監督率いる神様(新宿区)もここまで勝ち進んできており楽しみな存在だ。