アークカップ速報(11月6日号)

アークカップ速報 11月6日(日)号

準々決勝 第4試合
GLARE'04 vs 佐川急便千葉


準々決勝 第4試合
11月6日(日) 1 2 3 4 5 6 7
GLARE'04 (足立区) 0 0 0 0 0 0 1 1
佐川急便千葉 (船橋市) 0 0 0 0 1 1 × 2
佐川千葉逃げ切る これまで2度の優勝経験を誇る佐川急便千葉と、今回で4大会連続ベスト8入りを果たしているGLARE'04。準々決勝屈指の顔合わせとなったこの試合は、終盤の攻防を制した佐川千葉が粘るGLARE'04を振り切り、大一番で勝利を勝ち取った。佐川千葉の先発は左腕エース・桜井。低目を丹念につく投球でGLARE'04打線を翻弄、つけ入るスキを与えない。一方のGLARE'04の先発は今大会初登板のエース大根原。こちらも気迫を前面に押し出す堂々のマウンドで佐川千葉を0に抑え込む。試合が動いたのは中盤5回。佐川千葉はこの回先頭の4番和多田選手がセンター前にヒットで出塁。ここでセンターがもたつく一瞬の隙を突き、果敢に2塁ヘッドスライディング。無死2塁とすると、続く5番大澤選手は初球をきっちり送りバント。バント処理を難なくこなすかと思いきや、ここでGLARE'04にまさかの送球ミス。この間に2塁ランナーが一気に生還し、ラッキーな形で先取点をもぎ取った。さらに佐川千葉は6回、1死後1番辻選手がレフト前ヒット。2番芳中選手もヒットで続き、無死1・3塁と攻め立てると、ここからが佐川千葉の真骨頂。次打者の初球、1塁ランナーがスタート、1・2塁間にはさまれる間に、3塁ランナーがすかさずホームを突き、貴重な追加点を挙げた。そして迎えた7回表、後がないGLARE'04が最後の粘りを見せる。この回先頭の4番埴谷選手がこの回から替わった宇田川投手から四球を選び出塁すると、1死後、6番山下選手が左中間へ運び1点を返す。しかし反撃もここまで。なおもチャンスが続いたが、最後のバッターが内野ゴロに倒れ、佐川千葉が逃げ切った。 
○佐川急便千葉・土井監督
今大会最大の難関を快勝し、「桜井が抜群の投球術でよく投げたね。キャッチャーの若杉もさすがのリードを見せてくれた。4番の和多田もきっちり見せ場を作ってくれたし、以前に比べても全員が勝負強くなってくれて、何とかしてくれる、頼もしいチームに仕上がってくれました。どこも達成してないV3、当然目指しますよ」
○佐川急便千葉・桜井投手
6イニングを無失点に封じゲームメイク。「とにかく低め低めをコントロールよく突いていきました。投手戦だったので先に失点することだけは避けたかった。我慢して投げていれば、いずれ味方が点を取ってくれると信じてました。前回の優勝時にはまだ自分はいなかったので、自分も早く優勝の味を味わいたいですね」
●GLARE'04・佐藤監督
「大根原で負けたらしょうがないです。打たれてはいないんですが、やっぱり佐川さんはソツがなかったですね。うちもうちの野球を貫きましたが、うまくはまりませんでした。悔しいです。でも今回も、この厳しいトーナメントを勝ち抜いてきて力は着実についてます。また次回ですね」
○佐川急便千葉・和多田選手
先制の起点となる2塁打の際、セカンドベースに気迫のヘッドスライディングを見せる活躍にも、「いつもと変わりません」とクールな表情。実はこの日はチームの主将・伊藤選手の結婚式と重なり、主将不在の中での試合になったが、この勝利を「彼に捧げる勝利になりました」とこのときばかりは笑顔を見せた。
●GLARE'04・大根原投手
昨年春の東京ドームでの優勝戦以来の完投も、一歩及ばず敗退に、「上まで来るとやっぱり打てない。勝つためには細かい野球ができないとダメですね。野球は気持ち、気持ちでは負けませんでした」 またしても逃した栄冠に、「アークは獲りますよ」とリベンジを宣言して会場を後にした。