「苦しかったですね。疲れました(笑)」 緊張から解き放たれ、ようやく安堵の表情でそうつぶやいた平野監督。「過去の栄光なんてどうでもいい。試合に出てる奴らも控えの奴らもみんなが一致団結して目の前の勝負に勝ちたいと食らいついていく」今大会にかけた勝負へのこだわりが最高の結末に結びついた。「これだけ大きな大会で優勝できた。256チームの頂点に立てた。ハンパじゃないですね。スゴイことをやらかしました」と感慨深げ。優勝を決めたエンドランも、「あの場面は、うちらしく初球エンドランしかなかった。自分を殺してきっちり決めてくれた庄司に感謝ですね。泥臭く1点を取りにいく最高の形ができました」と執念でもぎ取った決勝点だった。また、今回の優勝戦は自身にとってリベンジの場でもあった。「初出場初優勝を狙って出場した去年の秋のアークでは、自分の暴投で負けてしまった。負けて涙したのは甲子園の時以来でしたね。今回の優勝でみんながその時の悔し涙をうれし涙に変えてくれた。こいつらは本当にスゴイ奴らです。ありがとうと言いたいです」 |
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延長にもつれ込む大熱戦を演じたが、無念のサヨナラ負けを喫し、「まず今日は負けてしまいましたが、今大会ここまで来られて選手を始め協力してくれた方々に感謝したいです。また、先発の藤本が非常によく投げてくれました。うちのチームでやれる最後の試合だったのですが、スライダーを上手く使った投球で試合を作ってくれました。彼の気合いが後に出てくる投手にも乗り移ったようです。反省点としては初回のチャンス(1死3塁)を生かせなかったのが痛かったです。スクイズも考えたのですが、バッターの1ストライク目の見逃し方が悪かったので打たせました。あそこで1点でも取れていれば違ったと思うのですが。また、最終回の相手の守備は見事でした。あの回はうちに流れが来ていたので何とかしたかったのですが、とにかくあのレフトのファインプレーにやられました。今回惜しくも準優勝に終わってしまいましたが、チームにとって非常に大きな経験をさせてもらいました。また秋も決勝に残れるようにチーム一丸となって頑張ります。ありがとうございました」 |