いよいよ明日16日(日)、開幕を迎える第15回記念アークカップ関東草野球選手権大会。

今月6日に行われた組み合わせ抽選会で、参加256チームの初戦の対戦カードが決まった。

初の夏の大会として注目が集まる今大会の栄えある優勝チームは?

はたまた優勝戦の舞台である西武ドームに進出する2チームは果たしてどこになるのか?

ここでは、決定したトーナメントの各ゾーンごとの見どころを探ってみた。



●Aブロック

Aブロック・左ゾーン
佐川急便千葉、独走か?
 V候補の大本命・佐川急便千葉(船橋市)を軸に展開しそうだ。佐川急便千葉は複数の強力投手陣に加え、大会を何度も沸かせた増田、和多田らが引っ張る打線も勝負強く投打にスキがない。よほどのことがなければ順当に勝ちあがるだろう。この絶対王者・佐川急便千葉に待ったをかけるチームとしては、好投手三浦を擁し2年前の春に4強に進出した実績のあるペガサス(富士見市)、ここ最近は序盤戦での敗退が続いているが強力打線が自慢の立川クラブ八丁会(立川市)、攻守の中村が引っ張るとん吉(北区)、投打にまとまる横浜TASTY(横浜市)あたりが、ストップ・ザ・佐川千葉として立ちはだかりそうだ。

Aブロック・右ゾーン
強豪ひしめく最激戦区
 強豪チームがひしめく今大会最大の激戦区。中でも春のベスト4・蔵星(足立区)、強打のヤンキース(世田谷区)の2強を軸に展開しそうだ。蔵星は主砲の吉野、天野らが軸の打線が好調。ヤンキースはお馴染みのエース土屋を中心に層の厚い選手層を誇る。しかしこの両チーム、組み合わせの関係で順当に勝ちあがれば2回戦で激突する。序盤戦屈指の好カードになりそうだ。この2チームを追うのは強豪の四ッ葉倶楽部(さいたま市)、最近メキメキと力をつけてきたTEAM ByBLOS(戸田市)、名門のJet's(世田谷区)エンドレス(浦安市)あたりか。また、2強とそれぞれ初戦で対戦する初出場のカチカチ山(入間市)SGL(品川区)も投打にまとまる好チームだ。



●Bブロック

Bブロック・左ゾーン
春夏連覇を狙うピエロに注目
 春の優勝チーム・ピエロ(世田谷区)の動向に注目が集まる。ピエロはこの春、右腕の中須やMVPの武田、勝負強い庄司ら全員野球で栄光を勝ち取った。当然各チームのマークが厳しくなるが、その潜在能力からしてやはりこのゾーンの最有力候補だ。優勝2回の実績を誇るとらひげ(新宿区)もこのブロック。ここ最近の2大会はまさかの序盤戦での敗退が続いているが、やはりその実力は侮れない。ピエロとは順当に勝ち上がれば4回戦で当たる組み合わせとなっており実現すれば楽しみな好カードだ。この他、強打が自慢のS-KIKIN(さいたま市)、千代田区の王者・潟xスト(千代田区)、春のベスト8・ビコークラブ(さいたま市)らが上位を伺う。

Bブロック・右ゾーン
好投手揃い、見ごたえ十分のゾーン
 好投手を擁するチームが多く集まったブロック。まず、春に準優勝のTOOLSを土俵際まで追い詰めたKEIYO(葛飾区)は剛腕エース・宇田川がチームを引っ張る。宇田川は最速135`を計測する速球が持ち味で、決め球に高速スライダーを投げる。打線の援護次第ではこのゾーンを一気に勝ち抜きそうだ。人気実力とも大会屈指の神様(港区)はエースの輝咲が健在。大将・山本圭壱監督率いる打線も勝負強く、悲願のドーム進出も十分可能な戦力を保持している。名門・習志野バブルス(習志野市)も実績のあるエース・田村を擁し上位を狙う。勝ち上がれば3回戦で神様と当たるカードは楽しみな対戦だ。この他、昨年8強の武田ジェッツ(杉並区)、お馴染みの好左腕・藤森が率いる和名ヶ谷フレンズ(松戸市)も有力だ。



●Cブロック

Cブロック・左ゾーン
昨秋4強の岬クラブを始め有力チームが集う
 昨秋4強の岬クラブ(夷隈郡)を、この春のベスト4・足立ホークス(足立区)Gスルー(東松山市)TNCスパークス(荒川区)らが追う。岬クラブは堅い守備で守りの野球を展開する。主戦岡本はこの1年試合経験を重ね、頼もしさが増した。善財、峯尾、井上らで形成する中軸も破壊力がある。春に快進撃を見せた足立ホークスは攻守両面で安定。Gスルーは好投手・江畑の投球に注目が集まる。TNCスパークスは打撃力に加え、機動力を生かしたつなぐ野球を見せる。この他、第5回大会優勝の名門・瀧野川信用金庫(北区)、近年上位に顔を出す熱隊夜(取手市)、初戦で足立ホークスと対戦するHUSKY 24(渋谷区)も経験豊富なメンバーを多数擁しており楽しみな存在だ。

Cブロック・右ゾーン
TOOLS、CHOTTO CHIGAUZO初戦で激突
 昨年秋の準優勝チームとこの春の準優勝チームが初戦で激突する。過去を含め1回戦最大の好カードが実現した。今春準優勝のTOOLS(荒川区)は後上、虎見(拓)ら投手陣が豊富だ。抑えの切り札・虎見(拓)は直球に伸びがあり、東京ドームでの優勝戦でも好投した。昨秋準優勝のCHOTTO CHIGAUZO(新宿区)は今春、まさかの初戦敗退を喫したが、安定感抜群の左腕・春日が健在でこの大一番を突破すれば上位進出が濃厚だ。この2強を追いかけるのは、総合力の高い山光ブルーレイズ(足立区)、名門のアベクラブ(浦安市)、エース川鍋の投球が楽しみなスーパーボウル(世田谷区)あたりか。



●Dブロック

Dブロック・左ゾーン
春の4強・高洲サタンズが軸
 春のベスト4・高洲サタンズ(千葉市)を他チームが追いかける図式になりそうだ。高洲サタンズはベテランエースの中台、注目の強打者・小関、選球眼の良いリードオフマンの山田らスケールの大きい打者が揃っている。順当ならこのブロックを勝ち上がりそうだ。高洲サタンズを追う1番手は歴代優勝チームの一つGHOUL(三郷市)か?最近は序盤戦で姿を消す場面が多かったが、現在は主力が戻り全盛期の好調さを取り戻しつつある。またGrade-A(練馬区)リトル・インディアンズ(文京区)が当たるカードはこのゾーンの1回戦屈指の好カード。この勝者が勝ち上がれば3回戦で高洲サタンズと当たるだけに勝敗の行方が気になる。この他、浅草魂(台東区)go's(墨田区)などが続く。

Dブロック・右ゾーン
群雄割拠の大混戦ゾーン
 強豪チームが程よく散らばった混戦ゾーン。核となるのはやはり大会での実績がピカイチのGLARE'04(足立区)か?大会屈指の強力打線は今大会も健在で、あとはエース大根原の復活次第では悲願のアークカップ制覇も見えてくる。下段ゾーンには投打にまとまる好チームが集まった。昨秋ベスト8の朝日信用金庫(台東区)が軸となりそうだが、勝ち上がれば2回戦で当たる強豪のFs(立川市)との一戦は楽しみな組み合わせだ。また、岩和田ブルーサンダース(夷隈郡)Road(江東区)東京カインド(新宿区)野郎BASEBALL CLUB(さいたま市)など1回戦で楽しみなカードが続くのもこのブロックの特徴だ。



今大会、ベスト8に進出する8チームは果たしてどこか?