6.10 (日) 優勝戦
個人表彰


最優秀選手賞〜大会MVP〜
井上 洋一 選手
TNCスパークス


▲大会MVPの栄冠は、TNCスパークス・井上投手に決定。“野手ピー”不安も何のその。初戦から快投連発で、ついにはチームを頂点の座に導いた
○井上投手
 
注目の左腕エース・福田が不在という緊急事態を、見事に救った小さな巨人。初戦から毎試合のように好投を見せ、ついにはあの福田投手さえも成し遂げられなかった頂点まで上り詰めた。そんな優勝投手は試合後、「優勝の瞬間は本当に感動しました。これを夢見て、 毎大会頑張ってきました。しかも自分がサヨナラの走者をやらせてもらっていたので、歓喜の輪の中心にいれましたので」 そして熱投が続いた今大会を振り返ってもらうと、「この春は大会前に急遽、監督から投手に指名されて、すごくびっくりしました。もちろん、はじめは不安だらけでしたが、守備のファインプレーや打線の援護のおかげで、何とか投げきることが出来ました。しかもMVPまでもらえるなんて、信じられないですね。ほんと自分なんかでいいのでしょうかね(笑)」と、謙遜をはさみながらそう振り返っていた。最後に今後の目標を聞いてみると、「次回の大会では、自分が投げるかどうかは分かりませんが、もしまた投げるようなことがあれば、この春のこの気持ちを忘れずに投げたいですね」と、そう話す井上投手のその姿には、すでにエースの風格が十分に漂っていた。


優秀選手賞
佐藤 渉 選手
TNCスパークス

敢闘賞
土屋 博志 選手
(ヤンキース)

「Mr.決勝打」 ここ一番の場面での勝負強さは今大会も健在だった ▲チームの大黒柱として投げて打ってのフル回転 躍進の原動力となった
○佐藤選手
 大会の終盤の勝負どころである準々決勝と準決勝で貴重な決勝タイムリーを放つなど、今大会でも持ち前の勝負強いバッティングでチームを引っ張った佐藤選手。堂々の優秀選手受賞に、「ありがとうございます。今大会だけではなく、前の大会からずっとそうなのですが、チームのみんながいつも自分の前に走者を出てくれます。だから、常に何とか期待にこたえようと必死にやっています。それが良い結果につながっているのかなと思います。今後もポイントの場面で打てるように頑張りたいです。まあ、今日は自分のことはともかく、とにかく優勝することが出来て最高です。この喜びを、また次回の大会にもつなげていきたいですね」と、いつもの明るい表情で満足げに話してくれた。
●土屋投手
 レフトからのバックホームが土屋投手の頭上を越えていったその瞬間、ヤンキースのアークカップ制覇の夢はもろくも崩れ去った。「最後のシーンは、あっという間すぎて、何がなんだか分かりませんでした。こんな負け方は初めてですね。やっぱりミスした方が負けですね」と、肩を落とした。しかし、投打の大黒柱としてチームを初の準優勝まで押し上げた今大会の活躍ぶりは、何ら輝きを失うものではない。「ここまで来れたことで、ようやく優勝も身近に感じられるようになりました。今大会は初戦から厳しい戦いで、一度は死んだようなものでした。それでかえって開き直ることができたのが良かったのかもしれませんね。でも、最後に負けた以上は完全燃焼とはいきません。この悔しさを夏にぶつけます」