栄冠目指し16チームが生き残りを賭ける
▲波乱を巻き起こせるか 王者・ピエロに新鋭・球嵐が挑む
<Bブロック: 球嵐 vs ピエロ>
▲GLARE'04の強力打線とエース正司の対決に注目
<Dブロック: GLARE'04 vs ブルーサンダース>

選手の皆さん、
ベスト8まで
いよいよ
あと1勝!!

どのチームも
全力尽くして
最後までGo!!
8強入りへ本日5回戦

 夢の頂点を目指す第17回アークカップ関東草野球選手権大会は、これまでに参加256チームが16チームに絞られ、いよいよ終盤戦に突入。10月14日(日)は勝ち残った16チームによる5回戦8試合が行われる。

 今大会はここまで台風など度重なる天候不順に泣かされた大会となった。3日間の全試合順延に加え、7月下旬には突然の豪雨で部分的に試合が中止になるなど、大幅な日程の変更を余儀なくされた。印象的にはようやくベスト16が出揃ったという感じだ。そういった中で行われた今大会のここまでを振り返って見ると、特徴的な点は優勝候補と言われる強豪チーム、上位進出の常連と言える中堅チーム、そして初めて上位に顔を出す新鋭チームのそれぞれ3つの勢力が比較的バランスよく勝ち上がっていることだ。ベスト16のうち、初出場チームが2チーム(グリーンホーンズ、松江ギャランツ)、初のベスト16入りを決めたチームは上記の2チームを含め6チーム、ベスト8経験チームは8チーム、そのうち優勝戦進出経験のあるチームは5チームとバランスが良い。

 そういった中、投打に力強さを発揮して勝ち上がっているのは、やはり昨年春の優勝チーム・ピエロ(世田谷区)と準優勝経験のあるGLARE'04(足立区)、そしてこの春の準優勝チームのヤンキース(世田谷区)の3チームだろう。大方の人が思いつく堅い予想ではあるが、ともに圧倒的な打力で相手の好投手を粉砕し力強い勝ちっぷりを見せているその姿は、まさに「今大会の3強」と呼んでいいだろう。この強力3チームを、優勝候補の最右翼に挙げられていた春の優勝チーム・TNCスパークス(荒川区)を破ったブルーサンダース(戸田市)、強力な投手陣で今大会に旋風を巻き起こしているVICTORYS(川越市)、しぶとい野球で難敵を次々倒している浅草魂(台東区)の6チームが、一応これまでの戦いぶりから推測すると今後の戦いの中心になりそうだ。

 また、スター選手不在ながら一度火を吹いたら止まらない攻撃が魅力の佐川グローバルロジスティクス(品川区)、ここ一番の勝負強い攻撃力で近年急激に力をつけてきた球嵐(習志野市)、投打の軸・今泉を中心に粘り強い初出場の松江ギャランツ(江戸川区)、エンドラン攻撃による速攻が得意のビコークラブ(さいたま市)らも上位を狙う力を秘める。

 その他、複数の投手を擁しここまで無失点で乗り切ってきている日油技研工業(川越市)、昨年に引き続きベスト16まで勝ち残ったDANTE(福生市)、初出場ながら4回戦で優勝2回の強豪とらひげを完封で下すなど投打に力強さを存分に発揮しているグリーンホーンズ(世田谷区)、好打者・中村がチームを引っ張るとん吉(北区)、ベテラン左腕・春日健在のCHOTTO CHIGAUZO(新宿区)、好投手・大澤を中心にしぶとい野球で勝ち上がってきた熱隊夜(取手市)らの戦いぶりにも注目したい。

 そしてこれからはいよいよ勝ち上がったチーム同士による激しい潰し合いが繰り広げられ、今大会もいよいよ終盤戦を迎える。大会中でもっとも苦しく、勝負どころと目される5回戦をいかに勝ち抜くかが優勝戦進出へのカギとなりそうだ。









VS
(川越市) (新宿区)

 ともに投手力には自信があり投手戦が予想される。VICTORYSは3回戦で強豪・TOOLSを完封した菊池、4回戦で先発し好投した三浦ら好投手がそろい頼もしい投手陣だ。一方のCHOTTO CHIGAUZOもお馴染みのベテラン左腕・春日が今大会も絶好調。ともに堅守で、少ない好機を巧みに生かす攻撃が持ち味。実力は伯仲している。



VS
(取手市) (さいたま市)

 熱隊夜のエース大澤をビコークラブ打線がどう攻略するか。大澤は打者が待ちきれないスローボールを織り交ぜる巧みな投球で打ち取る。4回戦では高低を目一杯使った投球で完封勝利を飾った。対するビコークラブは序盤からエンドランを仕掛けるなど巧さのある攻撃力が光る。打力では熱隊夜を上回るだけに、中盤までに大澤を捕まえれば優位に立つ。



VS
(習志野市) (世田谷区)

 強豪ピエロは投打に充実。打線が上位から下位まで振れており、エース中須も威力のある直球を武器に安定している。球嵐は複数いる投手陣がどこまで踏ん張れるか。いずれの投手が登板しても低目を丁寧に突く投球を心がけないと大量失点につながる。当たっている1番・斉藤、6番・山口らの前に走者を置いて先取点を奪い早めに主導権を握りたい。



VS
(江戸川区) (川越市)

 日油技研工業は3回戦で右腕・伊藤がノーヒットノーランを達成するなど、投手陣がここまで無失点と安定している。あとは打線が得意の相手が嫌がる巧みな攻撃で得点できれば接戦をものにできる。松江ギャランツは好調な4番・堀越を軸とした打線が自慢の長打力を発揮できるか。左腕・今泉が好調なだけに、何とかロースコア勝負に持ち込みたい。



VS
(世田谷区) (北区)

 ヤンキースのエース土屋は4回戦で今大会躍進著しいCHAMPS打線を完封。打っても5打点を挙げ、波に乗っている。土屋の直球は135`を超え、シンカー、スライダーなどの変化球も多彩で的を絞らせない。4回戦で強豪の高洲サタンズを下したとん吉は、高洲戦で先制2ランを放っている勝負強い好打者・中村の前に何とか走者をためたい。



VS
(世田谷区) (品川区)

 佐川グローバルロジスティクスの打線とグリーンホーンズのエース木村の対決が焦点。佐川グローバルはここまでの4試合で37点を挙げるなど打線が振れている。逆にグリーンホーンズは先日の4回戦の名門とらひげ戦では木村が好投し1-0で乗り切った。序盤から点が入る展開なら佐川グローバル、もつれればグリーンホーンズか。先取点がカギとなる。



VS
(足立区) (戸田市)

 GLARE'04は投打にスケールが大きい。打線は3番・山崎(篤)ら中軸を中心に長打力があるだけに、ブルーサンダースは先発が予想される今大会絶好調の右腕・正司が細心の投球を心がけたい。投手陣も右の大根原、丸木、左腕の山下ら充実している。ブルーサンダース打線がタイプの異なるGLARE'04の投手陣にどれだけ対応できるかがポイント。



VS
(台東区) (福生市)

 ともに4回戦の接戦を制して勢いに乗るが、経験豊富な浅草魂が投打に渡りやや優位に立つ。打線は3回戦で今大会屈指の好投手・荒川を巧みな攻撃で撃破すると、4回戦では1点ビハインドの最終回にエンドランで一気に畳み掛けるなど攻撃の巧さが光る。DANTEはエース宮本を中心に投打にまとまる。終盤まで何とか接戦に持ち込みたい。