アークカップ速報(10月28日号)

アークカップ速報 10月28日(日)号

準決勝 第1試合
グリーンホーンズ vs CHOTTO CHIGAUZO

▼最後のバッターを三振に斬って取り、珍しくガッツポーズを見せたエース春日 不動のエースが連日の快投で、チームをファイナルの舞台へと導いた
▲3回、リードオフマン山村が値千金打を放ち、3塁ベース上で笑顔(左上) その後はチャンスを生かせず追加点が奪えない(左中) 勝利を決め、歓喜の抱擁(左下)

準決勝 第1試合
10月28日(日) 1 2 3 4 5 6 7
グリーンホーンズ
(世田谷区)
0 0 0 0 0 0 0 0
CHIGAUZO
(新宿区)
0 0 1 0 0 0 × 1
春日、踏ん張った!! 大会屈指の左腕・春日率いるCHOTTO CHIGAUZOが、今大会快進撃を続けたグリーンホーンズを1-0で振り切り、悲願の初Vに王手をかけた。CHIGAUZO・春日、グリーンホーンズ・木村、両エースの先発で始まったこの試合。均衡が破れたのは3回だった。CHIGAUZOはこの回先頭の8番三鴨がヒットで出塁すると、次打者の送りバント失敗でランナーが入れ替わり1死1塁。ランナーを進められず嫌なムードが漂ったが、ここで迎えた1番山村が初球の真っ直ぐを叩くと、これがライト線をライナーで痛烈に破る3ベースとなり、1塁ランナーが一気に生還。CHIGAUZOが1点を先制した。さらに1死3塁とチャンスは続いたが、ここはグリーンホーンズ・木村が緩急をうまく使った落ち着いたピッチングで後続を打ち取り、追加点はならなかった。一方、CHIGAUZO・春日の前にランナーこそ出すものの決め手を欠いていたグリーンホーンズ打線だったが、最後の攻撃となった7回にビッグチャンスをつかむ。この回先頭の4番出口がセンターへの2塁打で出塁すると、5番清水の進塁打で1死3塁と粘りを見せる。がしかし、次打者の凡退で2死となりあとがなくなったグリーンホーンズ。最後は、この日2安打と好調な7番平木にベンチの期待は集まったが、あえなく三振に倒れ万事休す。CHIGAUZOが、準々決勝の完全試合に引き続き、エース春日の2試合連続完封劇で、マリン進出のかかった大一番を制した。
○CHITTO CHIGAUZO・野上主将
「いつも通りの貧打爆発でしたが(笑)、春日が巧みに守ってくれましたね。2点目が取れていればもっと楽なんですが。次は貧打にさらに磨きがかかると思うので(笑)、春日にはまた完封を期待します。今は若手の加入でチームが活気づいていますので、数少なくなってきた折角のこのチャンスを生かして、優勝を狙いますよ」
○CHITTO CHIGAUZO・春日投手
「最終回はホントしんどかった(笑) サドンは嫌だったので、2塁打のあとは一呼吸おいてエンジンをかけ直しました。最後のボールは手が滑って真ん中に行ってしまってかなりヒヤリとしましたが、かえってタイミングを外せてよかったです(笑) 気持ちで勝てました。うちは銀メダルばかりなんで、そろそろ勝って金メダルが欲しいですね」
●グリーンホーンズ・白石GM
「4番の出口が最後に見せ場を作って盛り上がったんですが・・・ 惜しかったですね。今回は初陣ということで、いつも通りノビノビとやって、運とツキでここまで勝ち上がれました。ここまできた方が不思議なくらいなので、逆にあと2回勝つという楽しみは取っておいて、次回も追う立場で臨みます」
○CHITTO CHIGAUZO・山村選手
ライト線を痛烈に破る値千金の決勝タイムリー3ベースを振り返り、「とにかくランナーを進めようと思って、初球から積極的に打っていきました。高めの真っ直ぐでしたが、うまく上から叩けましたね。走りながらいいところに打球が抜けていくのが見えたので、全力疾走しました。この大一番で勝利に貢献できて本当に嬉しいです」
●グリーンホーンズ・木村投手
「調子もよく、満足のいくピッチングができましたが、打たれたあの一球だけですね。決して気が抜けたわけではなく、うまくいいところに打たれました。悔しいの一言ですね。でも、初めて大会というものに参加して、1試合勝つごとにチームとしての気持ちも高まってきて、貴重な体験ができました」

▼エース木村の大車輪の活躍で、大会初出場ながら堂々の準決勝進出を果たしたグリーンホーンズだったが、今大会4失点目でついに力尽きた
▲1点を追う7回、4番出口の火の出るような2塁打で反撃開始(左上) 土壇場のラストチャンスに沸くベンチ(左中) しかしドラマは起こらず、敗戦にガックリ(左下)