栄冠目指し16チームが生き残りを賭ける
▲名門・四ッ葉と昨春覇者・TNCが2度目の激突
<Cブロック: 四ッ葉倶楽部。 vs TNCスパークス>
▲力のある両エースの投げ合いで投手戦必至
<Bブロック: ファイナルズ vs ビコークラブ>

選手の皆さん、
ベスト8まで
いよいよ
あと1勝です。

ドームまでは
あと少し。

どのチームも
全力尽くして
最後までGo!!
8強入りへ本日5回戦

 夢の舞台・東京ドームを目指す第18回アークカップ関東草野球選手権大会は、20日までに参加256チームが16チームに絞られ終盤戦に突入。4月27日(日)は勝ち残った16チームによる5回戦8試合が行われる。

 今大会は天候に恵まれ順調に日程を消化。雨天による順延が1試合もなく、スケジュール通りにベスト16が出揃った。ここまでの展開を振り返って見ると、特筆すべき点はまず何と言っても優勝候補の筆頭だった昨秋の優勝チーム・ピエロ(世田谷区)が3回戦で姿を消したことだ。相手が秋に決勝で対戦した準優勝のCHOTTO CHIGAUZO(新宿区)だったとは言え、その敗戦には大会に大きな衝撃が走った。この大本命なき後の春のアークカップは、まさしく本命不在の大混戦の模様を呈してきた。

 しかしそんな中でも、投打に力強さを発揮して勝ち上がっているのは、昨年に続き連覇を目指す王者・TNCスパークス(荒川区)と準優勝経験のあるTOOLS(荒川区)。ともにつながりのある打線で相手の好投手を粉砕し力強い勝ちっぷりを見せているその姿は、まさに「今後の2強」と呼んでいいだろう。この2チームを昨秋の準優勝チームで王者・ピエロを下したCHOTTO CHIGAUZO(新宿区)、タレント揃いな戦力で安定した戦いぶりを見せているデータリンクス株式会社(新宿区)、スケールの大きな野球で猛打が爆発しているヤンキース(世田谷区)の5チームが、一応これまでの戦いぶりから推測すると今後の戦いの中心になりそうだ。

 またこれを追うのは、終盤一気に大量点を挙げる試合を得意とするなど集中力抜群の岬クラブ(夷隈郡)、左の大砲・杉本を中心に勝負強い野球でトーナメントを勝ち上がる勢いを感じるウィルス(世田谷区)、苦しい試合を続けながらもしぶとく勝ち上がってきている名門・Fs(立川市)、エース阿部の力投に主将・割田を中心とした打線がうまく呼応しているDELTA(渋谷区)あたりか。

 その他、4回戦のゴリラ戦で完封勝利を挙げるなど相変わらずタフな投球を続けるエース坂本の存在が頼もしいビコークラブ(さいたま市)、エンドランなど足を使った野球が徹底されているROJO・AGURA(北葛飾郡)、エース輝咲を軸に飯野、岑、近藤らで形成するしぶとい打線が売りの神様(品川区)、徐々に打撃の調子が上がってきた強打の四ッ葉倶楽部。(さいたま市)、好投手・四役を擁し近年急激に力を付けてきた全谷塚野球倶楽部(葛飾区)、エース別府を中心に守りの野球で勝負する立川クラブ八丁会(立川市)、初のベスト16入りながらホームラン攻勢など長打力抜群で今大会のダークホース的存在のファイナルズ(戸田市)らの戦いぶりにも注目したい。

 そしてこれからはいよいよ勝ち上がったチーム同士による激しい潰し合いが繰り広げられ、今大会もいよいよ終盤戦を迎える。大会中でもっとも苦しく、勝負どころと目される5回戦をいかに勝ち抜くかが優勝戦進出へのカギとなりそうだ。









VS
(葛飾区) (渋谷区)

 DELTAのエース阿部、全谷塚野球倶楽部の右腕・四役。両投手の出来が試合を左右する。阿部はここまでほぼ全試合を投げ抜き安定感抜群の投球を見せている。四役も先日の和名ヶ谷フレンズ戦では1失点完投と好調だ。打線の迫力は主将で好打者の割田を中心としたDELTAがやや上回るだけに、全谷塚野球倶楽部としては無駄な失策をなくし、終盤勝負に持ち込みたい。どちらにしても先制点が重要になる。



VS
(立川市) (荒川区)

 過去の大会で死闘を繰り広げてきたチーム同士の屈指の好カード。TOOLSは今大会、ベテランエース後上に加え、4回戦の土浦パワーズ戦で投げ好投した新戦力の広瀬が加わるなど投手層に一層の厚みが加わった。打線も同じく土浦パワーズ戦で最終回2死からサヨナラタイムリーが出るなどつながりがありしぶとい。対照的にFsはここまでやや苦しんで勝ち上がってきた。先制されると苦戦は免れない。



VS
(新宿区) (夷隅郡)

 夏春連覇を狙ったピエロから6点を奪ったCHOTTO CHIGAUZOの打線を、岬クラブ投手陣がどう抑えるか。CHOTTO CHIGAUZOは逆転3ランを放った4番の米山(貴)が絶好調。この米山の前に走者を出せればチャンスだ。対する岬クラブはここまで終盤に一気に大量得点を挙げるパターンで勝ち上がってきた。この試合もこれまで通りの展開に持ち込むには投手陣が終盤まで何とか踏ん張りたい。



VS
(戸田市) (さいたま市)

 ビコークラブの豪腕エース・坂本をファイナルズ打線がどう攻略するか。坂本は4回戦のゴリラ戦を完封し三振も多く奪った。昨年より球威が一段と増し、スライダーも鋭い。ファイナルズはここまで名古屋、藤田ら中軸が絶好調で打ち勝ってきた印象が強い。しかし、この試合は相手が坂本なだけに足技などを上手く絡めて攻略していきたい。エース藤田が好調なだけに何とかロースコアの勝負に持ち込みたい。



VS
(さいたま市) (荒川区)

 強豪同士の対戦。ともに強力打線を備え、投手の出来がカギを握る。TNCの投手陣はタレント揃いで豊富だ。昨年のMVPのエース井上に加え、今大会は大会でも屈指の左腕である福田がここまで2試合で投げた。また安定感抜群の竹野に絶対的な抑えの切り札・小林が最後に控えるなど磐石だ。四ッ葉倶楽部。はやはり左腕・海老井の出来次第か。調子にやや波があるのが不安だが、この大一番にはやはりエースにすべてを賭けたい。



VS
(北葛飾郡) (世田谷区)

 勝負強いチーム同士で、好試合が期待できる。ROJO・AGURAは攻撃パターンが徹底されている。走者を出せばすかさず足でかき回し、エンドランで1点を奪いにいくなど得点を取るのがうまい。ウィルスは左の大砲・杉本が今大会絶好調。この杉本に触発されるかのように他の打者もここ一番と言う場面でタイムリーが出るなど、往年の勢いを取り戻しつつある。ともにつなぐ打線のため、早い段階に主導権を握りたい。



VS
(品川区) (新宿区)

 強打のデータリンクス株式会社打線を、神様の投手陣がどう抑えるか。データリンクス株式会社はここまで4試合で14得点と当たっている。スタンドアップとの5回戦では6回に一挙4点を奪いダメを押すなど、勢いに乗ったときの破壊力は今大会随一と言っていいだろう。神様はエース輝咲に安定感がある。この試合も変化球を低めに集めて、長打を打たせないようにしたい。無論守備のミスも禁物。堅守で輝咲を盛り立てたい。



VS
(立川市) (世田谷区)

 ヤンキースは投打にスケールが大きい。4回戦ではブルーサンダースの好投手・正司相手に初回から打者一巡の猛攻を仕掛けるなど破壊力十分。打線は4番・土屋ら長打力のある打者がズラリと並ぶだけに、立川クラブ八丁会は別府らの投手陣が細心の投球を心がけたい。立川クラブ八丁会はやや打線の迫力には欠けるがチャンスで勝負強い。とくに今大会のラッキーボーイ的な存在となっている高橋の前に走者を出したい。