ヒーロー群像 4月27日(日)号


 王者敗退・・・・。昨春優勝チーム・とらひげがこの日まさかの3回戦負け。この波乱を演出したヒーローがTEAMZONEのエース味口投手だ。初回に連打で1点を失ったもののその後立ち直り、終わってみればとらひげ打線を4安打に抑える好投。最終回には、とらひげ俊足・平松選手に3塁打を浴び1死3塁と内野ゴロでも同点となるピンチを迎えるも、伝家の宝刀“フォーク”を武器に三振を取り最高の形でこの場面を切り抜けた。「調子はあまり良くなかったですが、かえってそれが好都合だったと思います。コントロールが定まらず適度に荒れていた分的を絞らせなかった。とらひげ打線が遅い球に慣れていないのも良かったのだと思います。生きていた中で一番うれしいです」と試合後満面の笑みを浮かべる。TEAM ZONEは中学校の同級生チーム。高校で一時バラバラになったもののその後小澤代表の呼びかけで社会人になってからチームを結成。今年で3年目のシーズンとなる。チームワークは抜群で野球以外でも飲みに行く仲間だ。「今日は全員野球で勝ち取った勝利です」と話すように、この日のZONEはチームリーダー4番堀田選手のスクイズで同点に追いつき、2番春日選手の本塁打で逆転するなど大技小技を駆使し、守っては味口投手の力投に外野陣が幾多の大飛球を守りきり、王者とらひげを下す大金星を挙げた。「勝てるとは思いませんでした。いい思い出作りができればと思っていました。初回いきなり得点され何点取られるかとヒヤヒヤしましたが、長打を警戒していつもより深く外野が守る“とらひげシフト”が成功しました。バックに助けられました。うちのような決して強くないチームが実力以上のチームに勝てる。こういうことがあるのが草野球ですね。今夜はおかげ様でドンチャン騒ぎでいい酒が飲めます」今後注目が集まりますがの問いに、「全力でやるだけです。頑張ります」と熱く締めくくった味口投手。今後ZONE旋風が吹き荒れるか、大いに期待したい。


大会第6日目 Bブロック3回戦
4月27日(日) 第1試合 1 2 3 4 5 6 7
とらひげ (新宿区) 1 0 0 0 0 0 0 1
TEAM ZONE (越谷市) 0 0 1 0 1 0 × 2