第2回大会から登場のTOPPAN(台東区)においてひと際目につく投手がいる。試合前、いつも誰よりも早く会場入りし、入念なランニングを繰り返すエースの並木投手である。今年48歳となる並木投手は、学生時代に野球の経験はなく、会社に入社して初めて本格的に野球に触れた。野球部が並木投手の入社とほぼ同時期に創設されたこともあり、TOPPAN野球部の歴史は並木投手の歴史といっても過言ではない。入部直後はストレート一辺倒の投球だったが、さすがに最近は変化球も駆使し、打たせて取る投球も見せる。また並木投手のすごいところは、ただ現役を続けているだけではなく、ここ数年のTOPPANの全試合に先発していることだ。「彼が自分から辞めると言うまではずっと投げてもらいます」とTOPPANの浪監督は言う。今年も来年も再来年も・・・・。TOPPANのマウンドには永遠に並木投手が上がっているだろう。7回目のアークカップの登場に注目したい。