堀添選手はアマチュア野球では最高峰の実績・経験を積み重ねてきた名プレイヤーだ。名門・明治大学に入学後すぐさまレギュラーの座を獲得。4年生時には主将として強豪校を連破し見事全日本大学野球選手大会でチームを優勝に導いた。選手権終了後は恒例の日米野球のメンバーに選出され、高木豊・大石大二郎ら後にプロでも活躍するそうそうたるメンバーと米国に渡った。ちなみにそのアメリカ遠征ではあの若大将・巨人軍原辰徳監督と同部屋で米国各地を転戦した経験を持つ。「本当に今でも良い思い出です」当時のことを懐かしそうに振り返る堀添選手。卒業後は日産自動車に入社し都市対抗での優勝や野球世界選手権(その頃はまだオリンピックに野球がなく当時の世界最高峰の大会)に日本代表のレギュラーとして2回出場。昭和59年の大会では地元韓国に敗れるも準優勝に輝くなど挙げれば切りがない栄光の数々。30歳まで現役を続けたのちは仕事に専念していたが今年チーム結成と同時に10数年ぶりに第一線の野球に戻ってきた。「草野球は凄く奥が深いですね。けどこの年になってもまだ燃えるものがあるのはありがたいことです」と草野球の魅力について語る堀添選手。しかしそのプレーぶりはどう見ても30代前半の動きにしか見えないところはさすがだ。最後に初めて出場する草野球の大会について聞くと「昔のようには動きませんが若い人たちと一緒に戦って良い試合ができれば」と笑顔で。大会でもきっとその洗練されたプレーを披露してくれるに違いない。