アークカップ速報(6月19日号)

第1試合      第2試合

アークカップ速報 6月19日(日)号

準決勝
(第1試合)
四ッ葉倶楽部 vs 日油技研工業

▼最後のバッターが見逃しの三振に倒れ、わずか1点差で競り負けた四ッ葉倶楽部 名門の悲願達成はまたも持ち越しとなった
▲主砲・斉藤選手の同点タイムリー(左上) 7回、土壇場で再度試合を振り出しに(左中) 延長8回、決勝のタイムリーを浴び力尽きたエース海老井投手(左下)

準決勝
6月19日(日) 第1試合 1 2 3 4 5 6 7 8
日油技研工業 川越市 3 1 0 0 0 1 0 1 6
四ッ葉倶楽部 (さいたま市) 0 0 0 4 0 0 1 0 5
※大会規定により、8回は延長戦を実施

○日油技研工業梶E小久保監督
四ッ葉倶楽部との死闘を制し、「今日は監督が試合前からプレッシャーに押しつぶされていましたが、周りの若い選手に助けられて何とか勝てました。初回に相手の出鼻をうまくくじけたと思います。何度か追いつかれましたが、追いつかれた場面では逆に開き直れてうちの野球が出来ました。その結果が逆転につながったんだと思います。ドームに行けて最高ですが、とりあえず今はこの試合で精魂が尽き果てました」

○日油技研工業梶E小澤投手
強豪・四ッ葉倶楽部との延長8回を一人で投げきり、「今日はスライダーとカーブがなかなか入らなかった。相手が相手だっただけに気負ってしまって自分の投球が出来ませんでした。同点にされたあたりから吹っ切れて本来の投球ができるようになったと思います。今日はみんなが打ってくれて、勝てたのはそのおかげです。ドームでも思いっきりやって何とか勝ちたいですね」
死闘1点差で制す アークカップ大会史に残る追いつ追われつの死闘は延長戦で決着を見た。先制したのは日油技研工業梶B初回1死から3連続四球で満塁とすると、5番相原のライト前ヒットで2者が生還。さらにバックホームの送球が乱れる間に1塁走者も一気に還り、いきなり3点を先制。日油技研工業鰍ヘさらに2回にも2死満塁から、3番生井澤のセカンド前の内野安打で1点を追加し4-0と試合の主導権を握った。このまま日油技研工業鰍ェ逃げ切るかと思われたが四ッ葉倶楽部の反撃は4回から始まる。2塁打と死球などで1死2・3塁としたあと、迎えた1番鈴木がショート横にしぶとく内野安打を放ちまず1点。さら2番石川の当たりは平凡な内野ゴロ。しかしこれを日油技研工業鰍フ捕手・生井澤の1塁への送球が悪送球となり2者が返り1点差。さらに2死3塁としあと、4番の主砲斉藤がセンター前に弾き返し、四ッ葉倶楽部が4回に試合を一気に振り出しに戻した。しかし追いつかれた日油技研工業鰍ヘ6回、2死3塁としたあと、このチャンスに8番伊藤がライト前にうまく持っていき再び1点のリードを奪う。これで勝負あったかと思われたが四ッ葉倶楽部は最終回またもや粘りを見せる。死球で出た走者を3塁まで進め、7番結城のセカンドゴロの間に3塁走者が還り、再び試合を振り出しに戻す。結局、この試合は最終回までに5-5で双方譲らず延長に突入した。迎えた延長8回表、日油技研工業鰍ヘこの回先頭の5番相原が四球で出塁。その後バントと内野ゴロで2死ながら走者を3塁まで進めると、ここで先ほどタイムリーを放った8番伊藤がまたもや同じようにライト前に弾き返し、日油技研工業鰍ェ貴重な勝ち越し点を奪う。激しい点の奪い合いのこの試合は結局、日油技研工業鰍フエース小澤がその裏、1点を守りきり大熱戦に終止符を打った。 
○日油技研工業梶E伊藤選手
試合の終盤勝負どころで2本の貴重なタイムリーを放つ活躍に、「打った瞬間はびっくりして、打ってしまった、という感じでした。打球が外野の前で落ちたときは嬉しかったです。最後の決勝タイムリーは前の打席で1本打てたので、その勢いを大事に臨みました。これで東京ドームでやれるんですよね?ドームのグランドに立てるなんて最高ですね。一生の思い出になりそうです」
四ッ葉倶楽部山次監督
死闘の末の敗戦に、「今日は自分の完璧な采配ミスです。投手交代、守りの交代の時期を逸してしまいました。追いついてもなかなか勝ち越せなかったのは、その辺が影響してるのでしょう。けどそれ以外は4-0からよく追いついてくれました。そういう部分では今年は結構粘り強い戦いが出来ていると思います。しかし東京ドーム、行きたかったですね。今日は気合を入れて何としても勝ちたかったのですが・・・ 残念です」
四ッ葉倶楽部海老井投手
114球の熱投もむなしく敗戦投手に、「今日の調子は悪くなかったのですが、立ち上がり相手にうまく打たれてしまいました。とくに右打ちにやられた印象があります。最後に打たれた球はチャンジアップ、決して悪い球ではなかったのですが・・・ また今回もドームを逃してしまい、なんだか毎年、毎年忘れ物が増えてきているような気がします。秋には、秋こそは必ず必ずドームに行きます」