6.10 (日) 優勝戦
試合速報

VS
(市川市) (墨田区)



▼組織野球でついに頂点へ!! 得意のロースコアの展開に持ち込んだJAいちかわが、最後はスタンド総立ちの劇的フィナーレで初の栄冠を勝ち取った


優勝戦実況
個人成績
個人表彰




第26回アークカップ関東草野球選手権大会 優勝戦 in 東京ドーム
午後8時10分 試合開始
6月10日(日)  優勝戦 1 2 3 4 5 6 7
59's (墨田区) 0 0 0 0 0 1 0 1
JAいちかわ (市川市) 0 1 0 0 0 0 1× 2




両軍戦いを終えて

優勝
JAいちかわ・柳井監督
準優勝
59's・上野監督
ードームのスタンドを埋めた大応援団を前にしての初優勝、おめでとうございます
 今日はお客様や職員を含め、あれだけの皆さんに応援していただき感謝しております。皆さんが一体となっての応援で盛り上げていただいたおかげで勝てたようなものです。組合長にもベンチに入っていただいていたので、胴上げすることができて本当に良かった。それにしても(優勝まで)7回勝つっていうのは大変でした(笑) ホッとしたというのが正直なところですね。これだけいいチームが集まる大会で優勝できたことを誇りに思います。
ー2回に染谷選手のタイムリーで先制しました
 あのタイムリーは想定外でしたね(笑) 逆方向に逆らわず、いいバッティングでした。実は初回の攻撃からヒットと送りバントで1死2塁の形が作れて、その時は点にはなりませんでしたが、『これで良し!!』という手応えはありました。そんな中、序盤の2回の段階で先取点を取れたことで、気持ち的に楽になりましたね。
ー先発の平澤投手は、緩急を使った素晴らしいピッチングでした
 回が進むにつれ、どんどん良くなっていきましたね。本来なら完投ペースだったと思います。
ーその平澤投手がマウンドをおりた直後の6回に同点とされました
 あの回から継投策をとり、1人1つのアウトを取ってくれればと思っていましたが、うまくいきませんでしたね(苦笑) 同点とされた時にはヒヤリとしました。ただ、同点にされた後、最後に送り出した坂下が、チーム最年少ながらも冷静に粘り強くその後をしっかり抑えてくれました。
ー7回にも先頭打者を四球で出してしまいました
 6回に同点とされ、その裏のうちの攻撃が3者凡退・・・ 7回も先頭打者を四球で出してしまい、あの辺りは嫌な流れでしたね。しかし、そこで坂下が1塁牽制でその走者を刺してくれて・・・ あれで流れを再び引き寄せてることができました。彼のあんなに素晴らしい牽制は初めて見ました(笑) まさに流れを変えるビッグプレーでしたね。
ーそしてその裏、染谷選手の見事なセーフティバントからチャンスを作り、クライマックスを迎えます
 先頭の染谷には、『何が何でも塁に出ろ!!』という指示でしたが、ナイスバントでしたね。木南も初球できっちり送ってくれて、いい仕事でした。形が作れたあとは、なかなか状況としてエンドランを仕掛けるタイミングがありませんでしたので、『2ストライクまでは見ていけ』という指示でした。それにしてもあんな結末になるなんて・・・ 劇的でした。
ー今後は新王者としての戦いが始まります
 うちが王者なんて気は全くありません(笑) まだまだ足りない部分も多いですし、この結果に満足せず、また精進していきます。
ー頂点にはあと一歩届きませんでした
 『悔しい』の一言ですね。でも、精一杯やりましたので後悔はありません。
ー先制点を奪われ、追う展開になりました
 森はランナーを出してもそこを抑えるのが持ち味。きっちり仕事をしてくれました。2番手でマウンドにあがった丸山もいい仕事をしてくれましたね。
ー攻撃面を振り返ると、5回まで打者15人で2塁も踏めませんでした。相手の平澤投手の印象は?
 制球が良く、ストライク先行でリズムが良かった。『ファーストストライクから、当てにいかずにしっかり振りに行け』という指示でしたが、なかなか打てませんでした。
ーそんな中、4回に先頭の吉崎選手がチーム初ヒットで出塁。2球目に盗塁失敗となりましたが、あそこは思い切った作戦でしたね
 1死3塁の形を作りたかったので、いろいろと考えた上であそこは盗塁という選択になりました。結果は失敗しましたが、うちのスタイルである、ああいう攻めの気持ち、姿勢が6回につながりました。
ーその6回は、自身の出塁からチャンスを作り、代打・藤原選手の一打で同点に追いつきました
 自分は、『デッドボールでも何でもとにかく塁に出よう』という思いで打席に入りました。四球で出塁して2塁盗塁。盗塁は先ほど話した通り、4回に一度失敗していましたが、まったく迷いはありませんでした。そして1死2塁という形ができて、打席に藤原。彼が期待通りによく決めてくれましたね。
ー同点としさらに1死2・3塁で、代打の切り札・五味渕選手が登場。期待が膨らみました
 『中途半端なスイングはするな。お前の持ち味のフルスイングで行け!!』と言って送り出しました。結果は空振りの三振となりましたが、五味渕は自分のスイングを貫きました。みんなやることはやった。それでも負けるんですね・・・
ー同点のまま、ついに最後のシーンが訪れます
 もう言葉にはできません・・・ マウンドのマコ(鈴木投手)はいつも通りのモノ凄いボールを投げていました。自分が捕球できなかったばっかりに・・・ 本当に申し訳ないことをしました。
ー今大会を振り返っていかがでしたか?
 ある意味では、最後で負けて良かったかもしれません。負けたことでチームがまた一段とグッとなりました。いい負けでした。先発オーダーや試合中の作戦も、適材適所でよりベストの選択となるよう考えて考えてやった中での結果ですし、一方で詰められる部分をもっと詰めていればという反省はあります。ただ、そこは逆に言えば、今のままでとどまらず、まだまだ上を目指せるということ。当然このままで終われませんし、うちのチームがこれで終わる訳がない。必ずまたこの舞台に戻ってきます。



▼同点で迎えた7回2死2ストライク・・・ あと1つストライクを奪えばサドンデス突入だった矢先に襲った悪夢の結末。惜しくも初出場Vはならなかった