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ヒーロー群像 4月11日(日)号


 最後の打者を空振り三振に斬って取った村松投手は、はにかんだ表情でマウンドを降りてきた。「完封には満足しています。今日は変化球のコントロールが良く全体的にまとまっていました」と控えめな表情で話す村松投手。この村松投手は高校時代、遠く離れた山形の地に野球留学。そこでメキメキ頭角を現し、この春のセンバツでみちのく旋風の一角を担った東海大山形の左腕エースとして活躍した。3年の夏県大会の決勝で逆転負けし惜しくも甲子園には届かなかったが、そこで鍛えられた3年間の蓄積は今でも大きな財産となってる。「これからもチームのために投げ続けます。あと2つは勝ちたいです」 特別威勢のいい言葉はないがエースの自覚は十分だ。アークカップでも東北旋風の続きを再現したい。