6年ぶり、決勝の舞台へ 4回に集中打で挙げた得点を自慢の堅守で守りきったFsが、昨年の春の準決勝で土壇場大逆転負けを喫した宿敵相手に完勝、きっちりと借りを返した。Fs・高桑、DELTA・阿久津の両エースの先発で始まったこの試合。両投手の好投で序盤は静かに進み、ようやく試合が動いたのは中盤4回、Fsの2巡目の攻撃。1死後、3番佐藤がレフト前にしぶとく落とすヒットで出塁すると、4番入田も3塁線を痛烈に破る2塁打で続き、2・3塁とチャンスを広げる。次打者はピッチャーフライで2死となったが、ここで打席に入った6番加藤敬が初球から積極果敢に打っていき、放った打球はフラフラと上がるライト前へのフライ。一瞬打ち取られたかに思われたが、これが野手のいないところにポトリと落ちるタイムリーヒットとなり、一気に2者が生還。Fsが2点を先制した。投げてはエース高桑がカーブ、スライダーを効果的に使い、DELTA打線に的を絞らせず内野ゴロの山を築き、終わってみれば準々決勝に続く2試合連続の無四球完封ショットアウト劇。Fsが実に6年ぶりとなるファイナル進出を決めた。一方、敗れたDELTAはわずか2安打と打線が沈黙。出した走者もいずれも2死からで攻め手がなく、前回同様の奇跡は起こせなかった。 |
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○Fs・片倉監督代行 |
指揮官不在のチームを見事に優勝戦に導き、「今年はリベンジ街道できていたので、試合前からいいイメージはありましたが、去年のことがあるので、最後のアウトまで気は抜けませんでしたね。高桑は安定感があり失点が計算できるので、いかにしてうちが点を取るかでした。形がどうあれ、よく加藤が打ってくれました。昔から出ているアークのタイトルはぜひ欲しいタイトルなので、楽しむのが目的だった前回の優勝戦とは違って、今回は勝負にこだわって臨みます」 |
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