最後に待っていた思わぬ展開、辛くも逃げ切る 互いに初のドーム進出をかけたチーム同士の一戦は、59'sがUNITYを1点差で競り落とし、初出場ながらファイナル進出を果たした。初めにチャンスをつかんだのはUNITY。初回、先頭の藤倉が四球を選び出塁するとすかさず2盗。さらに2番芹田もヒットで続き、いきなり無死1・3塁のチャンスを迎える。しかし、ここからクリーンアップが相次ぎ凡退し、惜しくもこの絶好機を逃す。試合が動いたのは2回。59'sは4番若林のレフトオーバーの3塁打と四球で1死1・3塁とすると、7番堀田のエンドランでまず1点を先制。さらに死球で満塁とした後、ここでピッチャーからの3塁への牽制球で大きなリードを取っていた2塁ランナーが2・3塁間に挟まれるが、この狭殺プレーが送球ミスを誘い3塁ランナーが生還。2点目を奪った。流れをつかんだ59'sは続く3回には、2番野崎の2塁打を起点に連続四球で無死満塁とすると、UNITYベンチは先発・高野を諦め、左腕・松下にスイッチ。しかし、ここで打席に入った5番穴久保がその代わりっぱなをとらえ、レフトへ2点タイムリーを浴びせ追加点。さらにこの後、8番上野のエンドランで1点を追加し、この回打者一巡の攻撃でリードを5点に広げた。59'sの勝利ムードが漂う中、直後の5回、思わぬ展開が待っていた。59'sは予定通り、この回から先発・丸山から左腕の森へ投手継投。ところが、この森がこの日まさかの大乱調。先頭打者への死球と2本の内野安打でたちまち無死満塁の大ピンチを迎えると、次打者に押し出し四球を与えまず1点を献上。その後2死までこぎつけるも、ここから3者連続の押し出し四死球で3失点。1点差となり、グランドは不穏な空気に包まれる。ここで59'sベンチは森を諦め、抑えの切り札・鈴木をマウンドへ投入。この試合最大の山場を託された鈴木は、気迫あふれるピッチングで最後のバッターをきっちり三振に斬って取り、59'sが辛くも逃げ切った。UNITYは初回と5回のチャンスにクリーンアップが機能せず、あと1点に泣いた。 |
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○59's・上野監督 |
タレント揃いの個性あふれるメンバーをまとめ上げ、初出場のチームを見事決勝の舞台へと導き、「初回にいきなりピンチを迎えましたが、どんな状況になっても慌てなかったのが勝因でしょう。1コずつ普通にやればという意識で、あとは自分たちの野球をいかに発揮できるかでした。テンポもリズム悪かったですが、決勝前にこういう泥試合でもどんな形であっても、結果として勝ちが拾えたことが大きい。ドームでも思いきりやるだけです」 |
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